中止。

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心配してのぞいて下さった皆さん。ありがとうございます。
あーく。手術が中止になりました。土俵際で踏ん張りました。
朝一番で向かった東京の病院(今日は夫と車で連れて行きました)
検診の結果、あーくの右目は小康状態を保ち手術に及ばないと診断されました。
以下、なぜ中止になったか。
経緯(緑内障についてのことも含め)を記録として書き記したいと思います。
緑内障で苦しむオーナーの皆様にも少しでもお役に立ちますように。

左眼の義眼手術から10日。
手術の傷も癒えないというのに、あーくの右目に違和感を感じ、近所の夜間緊急病院にかけこみました。
柴犬には多いという緑内障という恐ろしい病気。
眼球には、栄養分を運ぶ血液をろ過した房水という水が循環しています。
この循環が上手くいかなくなると、房水が滞留し、眼球がまるで風船のように膨らみ視神経を圧迫します。
これを放置すると視神経が潰れ失明へといたります。
これが緑内障です。緑内障を発症したとき、目安になるのが眼圧の数値です。
健康な眼であれば数値は20以下。(あーくが義眼手術をした左眼はMAX70まで数値が上がりました。)
緑内障は発見が遅れる場合が多く、症状に気がついて病院に連れて行ったときには、残念ながら手遅れの場合が多いのも特徴です。30以上の数値が3日間続くとすでに失明している場合が多いようです。
緊急で診察をしたときのあーくの右目の数値は34。危険な状態でした。
駆け込んだ病院(眼科の専門医ではないため)が、東京の病院へ電話で指示を仰ぎ、適切な治療が受けられたため、幸いにも眼圧は翌日に正常値まで下がりました。
緑内障に一度かかると治療法はありません。失われた視力は元には戻りません。
点眼薬で眼圧をコントロールし、現状を維持していきます。
しかし、外科的手術ができる場合があります。
この手術をする利点は残された視力を守り、眼圧をコントロールする点眼薬やそのための通院が必要ないことです。(ただし永遠ではありません)
手遅れになることを未然に防ぐことができます。
眼の循環を水道の蛇口とシンクそして排水口と例えると、水道の蛇口を絞ってシンクへの水の流れを抑える手術(レーザー)、とシンクに溜まってしまった水をスムーズに流すために排水口を確保する手術(シャント)があります。海外ではその両方の手術をすることで、よい状態を保っている症例もあるようです。
あーくの右目は水を排出する排水口が細いことが原因でシンク(眼球)に水が溢れる(=眼圧をあげる)ということがわかり、後者のシャントという管を人工的に通して流れを確保する手術を受ける予定でした。
術後、水の詰まりが無いよう注意深く経過を見ていくため、1週間の入院をする予定でした。
ところが手術ができませんでした。
それは、今日の眼の状態が手術に踏み切るラインではなかったのです。
手術をするにはあまりにも良好でした。眼圧8。検眼にも問題点はありませんでした。
手術をするか否か・・・この判断は眼科専門医でもあっても慎重な見極めが必要ということ。
健康な眼にはかえって危険な手術になるからです。

今日はどうにか免れましたが、またいつ眼圧があがるかもしれない爆弾のような右目。
私達にある器械が処方されました。
e0005411_19402664.jpg「眼圧測定器(トノベット)」
その名の通り眼圧を測る器具です。
東京の病院でこの器具を貸し出すのは初めての試みだそうです。
「え・・・っ・・・」と思いました。私達にできるのか。
大変な精密器具で落としただけでもすぐに壊れます。素人にはジャジャ馬。
規則的に眼圧を測り、日中の眼圧の変動と点眼薬とのバランスを測定することになりました。
その結果を東京の先生の元へメール。
少しでも変化があれば指示を仰ぐことになりました。
高価なものとも聞いています。
眼に検針を押し付けて測るので、おっかなびっくりな眼圧測定ですが、あーくは自宅での測定はリラックスしてくれるので(病院では大暴れ!)なんとか頑張れそうです。
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