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あーくは頑張りました。

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たくさんの皆様の応援。本当にありがとうございました。
言葉では言い表せないような感謝の気持ちで一杯です。

手術当日の9月8日は台風9号の影響により連日の残暑から開放されました。
朝から絶食状態で水の一滴も飲ますことが出来ないあーくにとって、この涼しさはまさに恵みの雨。
天気も味方にした思いでした。
時折雨が強くふる中、東京についてまず向かったのは、病院の近くにある市谷の神社。
この神社のお守りを頂いてから、折に触れて何度も祈願に訪れました。
最後のお願いです。
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手術開始は午後2時から。
あーくにストレスをかけないよう病院側の計らいでギリギリまで一緒にいました。
いつもだったら病院の待合室にいるのもままならないのに、あーくは借りてきた猫のように大人しかった。
もしかしたらあーくは分かっているのかもしれない。
手術の準備が整い、スタッフの方があーくを迎えに来ました。
それまで大人しく私の胸に抱っこされていたあーくが初めて声を上げて抵抗しました。

「行ってらっしゃい!ここにいるよ。」
私は精一杯の笑顔であーくを送り出しました。


手術は1時間ほどでトラブルなく終了。
麻酔から覚醒の段階にあると、再び私の元に戻ってきた直後が携帯から投稿した前述の写真です。
あーくは全身がふにゃふにゃで首も据わらず、はみ出た舌はカピカピに乾いていました。
「じき、麻酔から覚めますよ」と先生は言うけど、どうにもこうにも落ち着かなかった。
浅く上下する呼吸に神経を集中しました。止まるのではないか・・・
それほど頼りない呼吸でした。
体を優しくマッサージし刺激を送り続けました。
とてつもなく長い時間が流れているような気がしましたが、実際は2~30分くらいでしょう。
「あーく。あーく!」
何度かめの呼びかけにピクッと反応。頭を持ち上げました。
この感動を私は一生忘れないでしょう。

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それからあーくはずっとずっと眠り続けました。
昨日は飲まず食べず・・・排泄すらも拒否・・・外に連れ出しても立ち往生するだけ。
呼びかけにもまるで無反応。横になったまま動こうとしません。
あーくは神経質で後ろ向きで適応能力が鈍く、PSTD(心的外傷後ストレス障害)の影響を受けやすい犬。
左眼の義眼手術後の経験からある程度は予測していましたが・・・
昨日は2時間おきにトイレに連れて行き(全くしない)、スポイトで無理やり水を飲ませ、床ずれにならないよう体位を交換し(同じ姿勢で何時間もいます)、一日中あーくと向き合い目が離せない状態でした。
夜になってようやく、大好物のパンを浸した野菜スープを少し食べました。
実に40時間ぶり。
おしっこも少ししてくれました。
ようやくあーくから「生きよう」という気概が感じられ、安堵できました。

今日は昨日よりずいぶん良くなっています。
相変わらず歩きませんが、トイレ(小)はするようになりました。
気が付くとベットから降りて寝ていました。
大きな声で「あーくは大丈夫です!」と報告できませんが、
今の最大の薬は時間と見守ることでしょう。
ゆっくりゆっりと心の目が開き、回復していけばいいと思っています。

あーくの眼の様子を記録として残します。
手術直後の痛々しい眼の写真なので、自己判断でクリックしてくださいね。



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眼の周りの毛が剃られているので遠くから見るとパンダのようです。
瞼の端から1/3を溶ける糸で縫っています。
シリコン球を入れて縫合した部分が回復した頃に、糸が溶けて瞼が開くようになります。
血の混じった目ヤニがしばらく出ます。でも、嫌がって拭かせてくれない。
ほぼ一日中両目を閉じています。
消炎鎮痛剤を服用していますが、それでも痛むのか何かに触れると「キャン!」と痛がります。
口を大きく開けることが出来ません。
義眼の色が何色になるのかは、獣医師にも分からない。
左眼はシルバーグレー。
右眼は?綺麗な眼になることを信じたい。