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みちのく秋田・瑠璃色の湖と秘湯の湯篇。

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瑠璃色の湖畔に楚々と佇む金ぴかの乙女は「たつこ姫」。

永遠の美しさを願い龍になったという伝説のモチーフになっている
田沢湖のシンボルです。
2009年に日韓共同で製作されたイ・ビョンホン主演のドラマ
「IRIS(アイリス)」の撮影舞台になり有名になったここは・・・。

「秋田県」で~す。

結婚記念日を兼ねて韓国へ行こうかという話もありましたが、
「やっぱりあーくと一緒がいいよね。」ということになり、
どうせ行くならスケールは大きく!と話は膨らみ「秋田」に決定しました。

みちのく秋田・瑠璃色の湖と秘湯の湯篇。_e0005411_17364361.jpg旅の行程は左の図のこんな感じ。

土地勘も距離感も全くない旅の計画は、
まずあーくが泊まれる宿探しでした。
市内には泊まれるホテルがなく、若干難儀しましたが、
少し離れた観光地には少々点在します。
その点と点を線で結んだだけ。
得意の行き当たりばったりです。

出発当日。
仕事が終わった夫を午後18時半に横浜で回収。
首都高を経由し、東北道をひたすら北へ北へと走ります。
道路は意外にも渋滞はなく、
すいすいスラスラと実に快調。
前も後ろも車がない暗闇を、ヘッドライトの光が道を切り開いていくかのように車は進みます。
渋滞を考慮すると「福島まで行けたらいいほうかな。」と思ってましたが、
順調に福島通過。
宮城に入り仙台を抜けたのは、午前0時。

午前1時前。ここまで来れたら最高!大分距離を稼ぎました。
次の県境まであと一歩の「長者原SA」で仮眠をとることにしました。
6時間で宮城まで来ちゃったぜぃ。


みちのく秋田・瑠璃色の湖と秘湯の湯篇。_e0005411_13232043.jpgみちのく秋田・瑠璃色の湖と秘湯の湯篇。_e0005411_13233490.jpg
SAに到着し、まずはお疲れ様の乾杯。
こういう時の私は用意周到です。
保冷剤代わりに凍らして持ってきたビールがいい感じで溶けていました。

ぷはぁ~っつ!うまいっ!

車内の酒盛りの様子がランタンの灯によって外から丸見えなんですけど、
もう。どうでもいい。
運転の緊張感から(私がほとんど運転していた)一気に解放され、
これから始まる旅のわくわく感と共に気分が高揚し、夫も私も上機嫌に酔っぱらい。

そのままの勢いで眠れ・・・ればよかったのですが、
仮眠中の大型トラックは、ずっとエンジンをかけっぱなしなんだなぁ。
あっちゃこっちゃから規則的に聞こえる低いエンジン音が耳障りで、2時間うとうとした程度。
おまけに寝袋は寒くって、ほとんど眠れなかった。

しか~し。
脳内からは睡眠不足を補って余りある「アドレナリン」がバンバン噴出してます。
いわば旅の興奮状態。
日の出とともに目覚めは、すっきり爽やか。
洗面所で簡単に身支度を整え、
晩ごはんの残り物(巻き寿司)とSAで買ったパンを食べたら~
さぁ!秋田入りです。

岩手県盛岡ICを降りて、国道46号線を西へ。
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岩手と秋田の県境付近。
標高が高くになるにつれ景色が一変します。
残雪をいただく山の峰の桜の蕾はまだ固く、季節が逆戻り。
ところによっては1m以上の雪の壁が続いてます。雪だ!
雪が大好きなあーくは、車から身を乗り出し大喜び。
見えなくても、全身の感覚で雪の温度を感じているのだ!

そんなあーくの雪の様子を動画でご紹介!



うふっ♪ご機嫌でしょ。

秋田に入り。まずは、田沢湖の湖畔をさ~っとドライブ。先の金ぴかの乙女です。
途中秋田犬を見学できるレストハウスを物色し、さらに山の奥へ。
舗装もされてない山あいの原生林を右に左にハンドルをきり、第一立ち寄り地点に到着。

さぁ。お風呂に入りましょう。
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『乳頭温泉郷 「鶴の湯温泉」』

7つの一軒宿が点在する乳頭温泉郷中で最も古く、
全国の秘湯ファンを魅了する山深い温泉宿です。
時代を巻き戻したかのような茅葺きと郷愁を誘う湯小屋は、まるで時代劇のセットのよう。
この豪雪地帯でよくも潰れないもんだと感心するほど、ぼろい。
聞くところによると今も水車による自家発電で、ガスも通ってない。
宿泊棟・本陣にはテレビもラジオもないらしい。ひやぁ。

蛇足ですが、ここも「IRIS(アイリス)」のロケ地です。
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温泉は混浴を含めた露天が2つと打たせ湯、男女別の泉質の異なる黒湯・白湯があり、
入湯料は500円。
入浴中。
韓国人観光客が数人のぞきに来たが(失礼な!)、それ以外は私一人の貸切。
浴槽で大の字のびのび~はしご湯。
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山の音に耳を傾けながら、乳白色の柔らかいお湯に身を任せる。極楽。極楽じゃ。

お風呂上り。
お昼ごはんは本陣で、郷土料理「山の芋鍋(1800円)」
岩魚は囲炉裏で焼くため20~30分かかるということで、入浴前に予約しておいた。
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芋団子のつなぎは一切なし。
この辺りで採れる丸く黒い山芋は粘り気が非常に強く、荒く摩り下ろして丸めているだけだとか。
せり・きのこ・豚肉が入った自家製の特製味噌仕立て。
素朴な味わいが染み入る。
夫がとても気に入ったので、レシピを聞いたら気さくに教えてくれた。
まろやかなコクの隠し味はバター!
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脇を固める名脇役たちは山の幸。
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「日本昔ばなし」の世界に迷い込んでしまったような温泉宿でした!

温泉で体はポカポカ&お腹はパンパン。
当然のことながら眠くなるっ~のが自然の摂理です。
今晩のお宿は田沢湖周辺。
チェックイン(15時)には30分ほど早く到着しましたが、お部屋の準備はできてました。
お宿の紹介は後程することにしまして、とりあえず昼寝です。



         ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ~



復活!!
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夕方のあーくの散歩はホテルの敷地内を散策。夫はまだ寝ちょる。
あーくの後ろにちょこっと雪があるのが分かります?
この辺りも少しだけ雪が残ってます。
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隙あらばスルあーく。
汚い雪だったけど、あーくが嬉しそうだから「まっいっか!」と好きなようにさせてたら、
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あちゃ~。
勢い余って地面にもスリスリ。顔面が・・・かなり汚れました・・・。

散歩から戻ると夫がようやく起きた。
昼間も温泉に入りましたが、こちらのお宿も温泉施設が自慢。
山あいの秘湯は簡素な洗い場があっただけで、頭などは洗えてない。
せっかくだから入らないと。
で、入浴タイム。ば・ば・ば・ばんばんば~ん♪
健康ランドチックでしたが、こちらもなかなかのお湯でした。

一風呂浴びた後~お楽しみの晩ごはん。
宿泊の食事は朝食のみで、晩ごはんは自由です。
手っ取り早く敷地内にあるレストランで食べることにした。
残念ながら、あーくは部屋でお留守番だからね。

懐石料理・イタリアン料理・郷土料理が頂ける居酒屋と3店舗の中で選んだのは、

もち・・・居酒屋。
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『期間限定地ビール飲み放題・1時間1050円』というキャンペーンに目がくらんだ。
田沢湖の地ビールは全部で6種類あり、
中でもアルトはWBA(ワールド ビア アワート2011)で゙金賞を受賞しています。
飲み比べもできて一石二鳥じゃない?
グラスは350円。ジョッキは550円ですから、ジョッキ3杯飲めば元がとれます。
ふっ。そんなの余裕っしょ?

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おつまみに選んだのは、魚介のサラダ。豚バラ串。これはどこにでもあるつまみ。
「ハタハタのから揚げ」と「八幡平ポークのみそかやぎっこ」は郷土料理。
「かやぎっこ」とはこちらの方言で鍋のことらしい。
赤味噌仕立てのシンプルな鍋というかフツーの鍋で、秋田らしさは名前だけでした。
魚介のサラダ以外はオール390円。値段相当のお味でしたね。

まっ!ビールが飲めればそれでよし!

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こうして秋田1日目は終わりました。
部屋に戻り、あーくと飲み直したことを追記しておきましょう!

2日目は、いよいよ大切な人に会いに行きます!