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絶望からの祈り。

絶望からの祈り。_e0005411_1385061.jpgこの4日間が一つのヤマだった。
「原発性 緑内障」を発症してしまった今、次のステージは外科的な手術・・・眼球摘出を行うか否か。
月曜日に病院へ駆け込んだ時のあーくの眼圧は50(通常20以下)を超えていて、すでに薬は効かない状態だった。もし人間が50まで眼圧が上昇したら、尖痛でのた打ち回りながら緊急搬送されるほどの痛みがあるそうだ。
あーくは緊急処置として眼球の房水を抜いて、眼圧を正常の範囲内まで下げる手術をうけた。
手術は軽い鎮静剤を投与して、細い管を黒目と白目の境に差して眼球に過剰に溜まった房水を抜くというもの。あくまでも一時的なもので、数日もすればまた眼圧は上がってしまうという。
再び眼圧が上昇することは、眼の機能が停止したことを意味する。
機能が停止した眼に残るのは、痛みのみ。
先生の話の雲行きは怪しかった。
左目の視力を失ったことだけでもショックなのに、畳み掛けるように眼球摘出には3パターンの方法があると説明を始めた。
私は聞いていなかった。いや・・・ショックが大きすぎて全く耳に入ってこなかった。
この先生は平気でひどいことを言うなぁとぼんやりしていた。

家に戻り、時間の経過と共にショック死した頭と感情が動きだした。先生の言葉がフラッシュバックする。
眼をとるなんて絶対にさせない!!
眼圧さえ安定すれば、眼球摘出手術は免れる。眼圧が安定すれば・・・
ひたすら祈った。何に?なんでもいい。眼圧を下げる点眼薬に念力をおくった。
あーくは大丈夫と自分を奮い立たせるよう祈った。
あーくにしてあげられることは、祈るしかなかった。

翌日1回目の眼圧の検査。12~18(20以下が正常値)クリア。
そしていよいよ今日、術後2回目の眼圧の検査。
待合室でもずーっと念仏のようにブツブツ祈った。
祈り・・・そして、
あーくは奇跡をおこしました。
点眼薬が効いたのです。
恐らく効果ないだろうという予想を裏切り、眼圧が正常値(18)を維持しているのです。
肥大していた瞳孔が縮小しており、青白かった目の色が、あーく本来の澄んだダークブラウンに。
50を超える眼圧がかかっても眼の機能は死んではいなかった。再生しようとする力が残っていた。
あのマイナス思考の先生も、「めったにない症例」と驚く。みたか!!!あーくの底力!!
筆舌できないほどの喜び。今の涙は嬉涙です。

画像は今さっき撮影したあーくです。
コメントをいただいた皆さん。本当にありがとうございました。
どんなに勇気付けられたことか!涙で画面がにじみました。
もちろん。あーくの左目は視力を失ったことに変わりなく、薬もいつまで効いてくれるか分からない。
いつかその日が来るかもしれませんが、皆さんからの温かいコメントを糧にあーくと闘っていきます!
ありがとう。