韓国・済州島旅行(その2) 観光
2日目の観光は持ち前の「どうにかなるさ~」精神で「行き当たりばったりの珍道中もまた一興。」などと考えていました。
ところが、空港に迎えにきてくれたガイドさんに、熱く説得されてしまいました。済州島は電車が通っていないのでバスかタクシーを利用して移動しなくてはならないこと。右も左も分からない上言葉もままならないのでは公共機関を利用するのはかなり無謀なこと。観光名所が島を点在しているので、短い滞在期間で効率よくあちこち回るにはガイドと専用車が不可欠なこと・・・
むこうも生活かかってますからね。別途でツアーを申し込んでもらえれば、会社とは別にお小遣いになります。必死です。マジです。
最初はのらりくらりと断ってましたが、その執拗な押しに負け、2日目は車1台と日本語が出来る運転手をお願いすることにしました。
日本円で2万円。相場でしょうか?
今考えるとやっぱり高かったかなぁ~でも、おかげでわがまま三昧に遊んできましたよ。
私達がいった観光名所を駆け足でお伝えします。長いよ~。
■済州民族自然史博物館
自然史展示室・民族展示室とあり、自然史では島独特の岩石、海洋生物の展示が、民族展示室では衣食住が実物や人形を使いわかりやすく展示されています。
食べ物が絡まないと興味が沸かない私たち。「ふ~ん」ってな感じで、足早に見学を終えました。
「マメ うんちく」
済州島は昔から「三無、三多の島」と呼ばれています。
三無とは、農業や狩猟、漁業ともに収穫に恵まれ豊かだったため、島には泥棒や物乞いがなく、民家に門が無いことを言います。
三多とは女性、風、石が多いことを示しています。働く女性(海女)が多く、海風が強く、島全体が火山岩でできているため、あちこちに石がゴロゴロしてます。水はけがよく、川はあっても水が流れていません。
□三姓穴(サムソンヒョル)
柵で囲まれたくぼ地の中には3つの穴があり、3人の神様が天から降りてきた時にあいた穴という言い伝えがある神聖な場所。
その昔、誰も住んでいなかった済州島は、この三神人が忽然と現れ島を繁栄させたいったという伝説があります。三神人たちにまつわる伝説の場所は「三姓穴」以外にも多くあります。
穴に近づくことができませんが、たくさんの雨が降っても雪が降っても穴にはたまらないそうです。
穴を取り囲んでいる木々の枝は全て穴のある方向に向いています。
不思議な力を発していると信じられています。市内のド真ん中あるのですが、この空間だけは静寂に包まれております。
ここでは、三神人伝説のアニメ(日本語版)を強制的に見せられました。伝説には「そんな馬鹿な・・・」と鼻で笑っちゃう位、突っ込みどころ満載でしたが、それが伝説か。
■竜頭岩(ヨンドゥアム)
竜が海中から頭をもたげているように見えることからなづけられました。ハルラ山の噴火で流れ出た溶岩が海で固まってできた岩で、自然の芸術。
済州島はあちこちに伝説があるのですが、ここにもあります。
ハルラ山の頂にあった玉を竜が取って天に昇ろうとしたのを怒った神様が竜を岩に変えてしまったそうです。
この海岸は海女さんの溜り場にもなっていて、運がいい(?)と、採ったばかりの新鮮な肴で宴会に興じる姿が見れたり、即売もしているとか。
夕方遅くに訪れたので、観光客のみで海女さんの姿はありませんでした。午前中が狙い目かな。
□東門市場(トンムンシジャン)
この市場は私たちが宿泊した済州市「済州KALホテル」から徒歩圏内にあって、時間があれば覗きました。
市場をのぞけばその国の台所事情がわかります。
ソウルの南大門や東大門とは比べ物にならないほど規模は小さく、活気もいまいちですが、済州島で一番歴史が長い市場で、島内で生産される農・水産物を中心に販売している伝統在来市場です。 ソウルの市場では見られない新鮮な海産物が並びます。
済州島名物のデコポンを味見にと一つ買ってみたのですが、ジューシーでひじょ~においしかった。珍しいところでサボテンの実が。検疫さえなければ、山ほどお土産に買っていきたかった・・・
■天帝瀑布(チョンジェヨンポクポ)
三段の滝と渓流を持つ天帝淵には神様に仕える7人の天女が夜になると舞い降りて、こっそり水浴びをし、また昇っていくという伝説があり、「神の池」と名づけられた済州道最大の滝です。
川には7人の天女が彫刻されている「仙臨橋」がかかり、高所恐怖症でなければ橋の上から見る滝も絶景です。
雨が降っていたのが残念。おっかしいな~私は晴女なのに・・・
□映画「シュリ」の丘
「シュリ」
韓国の情報部員の男と北朝鮮の特殊工作員の女との切なくも激しい愛を描いた大ヒット映画。
そのラストシーンで二人の主人公が海の見える丘のベンチに座って話しているシーンがあります。
それがここチェジュ島の「新羅ホテル」と「ハイアットホテル」の中間地点の丘で撮影されました。晴れていれば、果てしなく広がる青い空と海が眼下に広がっているのでしょうが、残念。
雨なんです。あたり一面どんよりと霞がかかっています。
それでも根性で映画のシーンを再現しようと、雨に濡れたベンチに座ってみました。
どう?せつなさを背中で表現できてる?(所詮、私と旦那じゃ・・・)
まあそれはさておき・・・
この写真は父が撮ったのですが、もっと広角でお願いしたかった。
これじゃ公園のベンチに座っているのと同じジャン!
■射撃&乗馬
射撃はソウルでも経験済み!なのですが、ここ済州島では、クレー射撃・ライフルや雉打ちなどの狩猟犬を連れてインストラクターと共に本格的な猟も楽しむことが出来ます。
ただし、晴れていればね・・・しつこいようですが、この日は雨さぁ。室内の射撃場とあいなりました。
それでも出来たのだから父と旦那の男性陣はいいほう。私が楽しみにしていた済州島在来馬(チョランマル)乗馬体験はできませんでした。
綱を引いて広場を一周・・・なんてちっぽけな乗馬じゃなかったのよ。緑の草原で風を切る!予定だったのに・・・ああ残念!
>■潜水艦海底散歩
旅行中の計画は100%人任せの旦那から、唯一リクエストがあった「潜水艦海底散歩」。
本物の潜水艦で、チェジュの海底30m~40m潜水します。
チェジュの周りは、珊瑚礁が広がり透明度も高い。
室内の水深計が20メートルを示すと、スズメダイ、カワハギなどが窓いっぱいに。もちろんダイバーが餌付けしたものです。30メートルを過ぎるとサンゴの世界。鮮やかなオレンジ色をしたサンゴが、ライトアップされて出現します。見学コースの蚊島は世界最大のモモイロサンゴの群落地だとか。さらに奥に潜ると難破船の姿が・・・
別料金ですが、潜水艦の中で撮った写真(カメラマンが商売に乗船している)は、記念キーホルダーにしてくれます。
ディズニーランドで、絶叫の瞬間を勝手に撮って売っているあんな感じ。
その手のものには見向きもしないmiw@父が、なぜか喰らいつきお買い上げ。
潜水艦の中で振り向きざまの中途半端な笑顔で写る3人の写真付のキーホルダー。どこにつける?
□済州ワールドカップサッカー競技場
2002年の日韓共同開催サッカーワールドカップ時には、ここチェジュでも試合が開催されました。
こちらに詳しく説明されていますので、興味のある方はどうぞ。
私たちが訪れた時、ちょうど試合が行われていました。
人気がないチーム同士の対決らしく観客はまばら・・・上記の写真。入場したわけじゃないのよ。チケットを買わなくてもこのように外から丸見えとはどういうこと!?
■タップトン水産マート
済州島は四方を海に囲まれた島国ならでは海産物の宝庫!水産マートには水揚げされたばかりの新鮮な海の幸が並びます。
鮑やうにや魚が生簀に入れられ、生きたまま売られています。
「太刀」とはよくつけた名前だな~と感心しきり。ピカピカしてまばゆい輝き!塩焼きにしたらさぞかし美味いことでしょう。お土産にはできませんが目の保養じゃ。
水産マートの周りには、店頭にある生簀から魚を選んでその場で調理してくれるタイプのお店が軒を連ねています。メニューの中心は刺身ですが、剣先イカやススメダイの刺身、ウニや太刀魚の汁物など、済州島ならではの郷土料理もたくさんあります。
なかでもお勧めは、やっぱり太刀魚。済州島の太刀魚は有名で、韓国本土からも時期になるとわざわざ太刀魚を食べにやって来るぐらい。珍しい太刀魚の刺身もあります。
□ヨン様主演「太王四神記」ロケ地
空港から40分も車を走らせわざわざ行く価値なし!中に入れるわけでもなく、道路端の特設の展望台(そんな立派なもんじゃない・・・)から、屋根が見える程度。滞在時間5分。
ヨン様ファンならそれでも「きゃぁ~この中にヨン様が・・・!」と想像を膨らませ興奮もんなのでしょうが、私にはこの時間がもったいなくて仕方がない。
6月末には撮影が終了してテーマパークとして生まれ変わる予定です。どうやら私たち、一番タイミングが悪いときに行ったようですね。
1日目到着直後は夏日を思わせる絶好の天気だったのに、2日目・・・一番メインのなる日が雨で予定を大幅に変更せざるえませんでした。乗馬が・・・乗馬が(←しつこい)
済州島のシンボル・ハルラ山も望むことできず、写真が一枚も撮れなかったのも残念だったなぁ。
次回の楽しみに取っておくこととします。
次の更新はいよいよ「韓国・済州島(その3) 美味しいもの」です。
少々お待ちくださいませ。