순대(スンデ)・豚の腸詰
これは、순대(スンデ)という韓国B級食材。もしかしたらゲテモノの部類にはいるかな。
"スンデ"とは、韓国式ソーセージとでもいいましょうか。豚の腸の中に、豚の血や野菜・肉・春雨などを詰めて蒸したもの。
韓国では屋台や市場の食堂でお目にかかれます。
栄養満点だし味も悪くないのですが、見た目がグロテスクなので、これを「好物」と公言するのは憚れる存在。韓国女子の間でも、食わず嫌いの好き・嫌いがきっぱり分かれます。乙女ががっつくのはどうも・・・と敬遠されているようです。
お酒のアテで一杯やる親父によく似合う。
日本でいうところの何だろう。うら若き乙女が「豚足が好き!」という反応に近いものがあるかな。
乙女をとっくに卒業した私はモチロン平気。いや。昔から平気。
ソウルの南大門市場で何度か食べました。な~んの抵抗もありません。
余談ですが、皿以外何でも食べると思われる程、食い意地のはった私にも嫌いなものがちゃんと!あります。
それは、「虫」&「パクチ(香菜)」&「あんこ」。イナゴやハチノコは食べれませんし、「パクチ」がたっぷりと入るタイ料理は無理。甘いあんこは胸焼けする。
究極に嫌いなのが、韓国の市場の屋台で強烈な異臭を発する「ポンテギ=蚕のサナギの炒め物」。臭いを掻いただけで吐き気がするほど、大嫌い!
さて。さすがの私もスンデは作れません。先月・新大久保の「韓国広場」に行った時に買っておいたものを、先週末に実家に帰るときのお土産として持って行きました。
真空パックに入ったスンデは袋ごと茹でてぶつ切りにし、胡椒の入った粗塩か醤油ベースのヤンニョンジャンをつけてシンプルにいただきます。
味は・・・薄い中華ちまき。意外とやさしい味なんです。見た目ほどインパクトはありません。本場のモノはもうちょっとクセがあるので、韓国広場で売っているスンデは、日本人向けに特に臭みやクセに気をつかっているのかもしれません。
初スンデの旦那は、豚の血が入っていると聞かされた時点で食べる意欲を喪失していましたが、(無理やり)一口食べて、見た目とのギャップに驚いていました。
とはいえそれ以後、箸が進んでいませんでしたが。
時として妙なものが登場する実家の食卓には慣れてきた旦那も、スンデは強敵だったかもね。